2019年10月04日
TEAM SHACHI 改名からの1年を語る
TEAM SHACHI
改名からの進化と深化を語る
「濃すぎるぐらい濃い1年だった」
《10/4(金) 12:00配信 エンタメNEXT》

左から坂本遥奈、秋本帆華、咲良菜緒、大黒柚姫
撮影/土屋恵介
撮影/土屋恵介
昨年10月にチームしゃちほこから改名し、4人体制での活動をスタートさせたTEAM SHACHI。「大人に作られたアイドルから、共に創造するガールズユニットへ」というコンセプトの下、メンバーが作詞や振り付けに参加するなど、大きな進化を遂げつつある。
10月2日(水)にニューシングル「Rocket Queen feat. MCU / Rock Away」をリリースしたばかりの4人に、「とても濃かった」という改名からの1年を振り返ってもらった。
* * *
──改名から1年経ったTEAM SHACHIですが、ENTAME nextには初登場となります。改めて自己紹介と、それぞれTEAM SHACHIになって変わったところを教えていただけると。
坂本 手羽先キミドリ、坂本遥奈です。まず、TEAM SHACHIになってハタチになりました。あと、私はダンスが好きでいつか振り付けをやりたいと思ってたんですが、その夢がTEAM SHACHIになって叶いました。「グラブジャムン」の振り付けを担当させてもらいました。
大黒 むらさきパープル(仮)、大黒柚姫です。私はTEAM SHACHIになってからハモリをやるようになりました。ライブ中も、曲中に高頻度でやってます。
咲良 ドラゴンズブルー、咲良菜緒です。TEAM SHACHIになって私が好きなラウドな音が加わるようになって、いよいよ私の出番が来たって思っています。
秋本 名古屋レッド、秋本帆華です。私はもともとポジティブだったんですけど、TEAM SHACHIに変わってからよりポジティブになりました。前は、何か新しいことに挑戦するとき、不安要素が大きかったけど、今はやらせてもらえる! 嬉しい! ってすごく前向きに取り組めるようになりました。
──グループとしての変化もお聞きしたいのですが、改名するとき、「大人に作られたアイドルから、共に創造するガールズユニットへ」というコンセプトを掲げていましたが、実際に1年活動してどんな手応えがありますか。
大黒 前はスタッフさんが準備してくださったものに私たちが乗っかることがほとんどだったんです。でも、TEAM SHACHIになって、衣装やロゴ、方向性を決めるときに打ち合わせの段階から参加させていただけるようになったんです。メンバーもそれぞれ作詞や作曲、振り付けを手がけたり、自分発信のものが増えました。それによって責任感も強まりましたし、もっとやりたいっていう気持ちも高まって、濃すぎるぐらい濃い1年でした。
咲良 スタッフさんとの意見交換がしやすくなりましたね。ライブのセットリストも、私たちの意見を加えてもらえるようになったんです。
秋本 セトリの中でこの曲をここでやる意味っていうのを知れて、それを踏まえてやるライブは今までとだいぶ変わりました。
坂本 曲作りの段階から参加しているのでライブのときの感覚が違うんです。例えば「ROSE FIGHTERS」はほのかちゃんが作詞した曲なんですけど、強い女性を描いているんです。そういう曲を作った経緯を知っていると曲に対しての気持ちも変わるなと思いました。
──逆に、チームしゃちほこ時代の曲に対して捉え方が変わったりは?
坂本 変わりましたね。作詞をするようになって、改めて曲の深さを知ることも多いです。「プロフェッショナル思春期」はチームしゃちほこの最初の5年間の集大成の曲なんですけど、“挑み続けるよ 全速力でこれからも”“歌い続けるよ 限りあるなら今ここで”とかズンって入ってくる言葉がめちゃめちゃ並んでるんです。作詞家さんすごいな、私ならたぶん3行くらいしか思いつかないって(笑)。改めて詞のすごさに気付いて、より気持ちを込めて歌えるようになりました。
秋本 あと、ライブでは既存曲もブラスアレンジされてるので、TEAM SHACHIのものにアップデートされててうれしいです。
ブラス民も含めてTEAM SHACHI
──昨年10月からはサブメンバー的にブラス民(TEAM SHACHIの6人編成のホーン隊)を加えた編成になりました。あの編成になったのはなぜだったんですか。
咲良 最初、スタッフさんからホーン入れるのどう?ってアイデアをいただいたんです。私たちもメンバーが4人になって改名して自分たちの力だけでやっていくことに、正直不安もあったんですよ。そこで、ホーンが入ると音楽が変わるし、みんな女性メンバーで一緒に踊れるって、これは一気に生まれ変われると思ってやりたいですって言いました。
──実際、一緒にステージやってみていかがですか?
咲良 もう、ブラス民ありきって感じですね。
大黒 いると格好いいでしょって自信満々で届けられるので、ブラス民も含めてTEAM SHACHIだなって思います。
坂本 ブラス民はただバックで演奏するんじゃなく、一緒にフォーメーションを組んだり、激しく踊って吹くんですよ。そういうグループは他にはなかなかいないし、そこはTEAM SHACHIの強みですね。10人のフォーメーションになるので、目でも楽しめます。
──インパクトありますよね。あと、ギターに日高央さん(THE STARBEMS / BEAT CRUSADERS)、ドラムにBuntaさん(TOTALFAT)が参加したスペシャルバンドの結成も刺激になったんじゃないですか。
秋本 めちゃくちゃ刺激になりました。
咲良 新しいシングルの「Rock Away」を日高さんに作っていただいて、それを夏フェスでやれて。
秋本 この夏はスペシャルバンドで、北海道の「JOIN ALIVE」、「ROCK IN JAPAN FESTIVAL」、「SUMMER SONIC」に出させていただいたんですけど、どんどん新しい発見がありました。私たちはアイドルの乗り方しか知らなかったんですが、日高さんからロックフェスでのお客さんの煽り方とかを教われたんです。特に「サマソニ」は、すごく自分たちも満足できるライブができたねってみんなで話しました。
大黒 しかも、日高さんたちがすごい気さくなんです。「JOIN ALIVE」の前日に、はると私でCDショップでトークショーと特典会をしたんですけど、そこに日高さんとBuntaさん、ベースのMIYAさんが来てくださったんです。トークショーに乱入してくれて、そのあと3人が握手会のレーンに並んでくれたんです。私たちが終わったあとには、日高さんがタフ民(TEAM SHACHIのファン)と握手会をしたりして(笑)。TEAM SHACHIとしては初の北海道で不安もあったんですけど、一気に「JOIN ALIVE」が楽しみになりました。
──TEAM SHACHIとして、この夏さらに前進できたわけですね。他に今年の夏で印象に残っていることはありますか?
大黒 私、「JOIN ALIVE」の本番の大舞台でBuntaさんとドラムを叩かせていただけたんです。私、ドラムは習ってるけど趣味くらいのレベルなのに、TOTALFATのBuntaさん直々に教えてもらって一緒に叩けるなんて。自分の人生ですごく大きな出来事でした。
咲良 夏に名古屋グランパスさんの企画「鯱の大祭典」の広報大使になったんです。試合に行ったりパフォーマンスしたり、サッカーの夏でもありました。ピッチに立たせてもらって、サポーターのみなさんの熱量を直に感じられたのはすごく印象的でした。
坂本 あと8月と9月に、ニューシングルのカップリング曲「わたしフィーバー」を作っていただいたフレンズさんと対バンさせてもらったんです。そもそも私たち対バンもあまりしたことなかったし、吸収できる部分がいっぱいあって楽しかったです。なので、これからいろんな方と対バンやりたいなって思いました。
──誰とやりたいですか。
坂本 今一番一緒にやりたいのはジェニーハイさん。(川谷)絵音くんはゲスの極み乙女。で同じレーベルで昔から仲いいんです。去年ジェニーハイさんのステージにちょっと出させてもらってすごい楽しくて。そのあと、絵音くんが一緒にやろうよって言ってくれたんですよ。
咲良 絵音くん、言ってくれるんだけど、なかなかタイミングが合わず実現できなくて。
秋本 でも、SNSで言ってくれたからね。
坂本 こっちはいつでも待ってます!(笑)
台湾で後輩からガチ相談?
秋本 あと夏は、スターダストプラネットの地方組で「スタプラローカリズム」と題しまして台湾に行きました。TEAM SHACHI、たこやきレンボー、ばってん少女隊、いぎなり東北産と修学旅行みたいな気分で楽しかったです。
──台湾で特に楽しかったことは?
秋本 タピオカ! 1日3杯くらい飲んだんですよ。
──かなり飲みましたね(笑)。
秋本 あっちだと150円くらいで日本より全然安いし、どこもクオリティーが高いんです。
咲良 セブンでも美味しいもんね。
秋本 うん。美味しくていっぱい飲みました(笑)。
咲良 あと、後輩ちゃんと泊まりがけでどこか行くことがなかったから面白かったです。ばっしょーちゃん(ばってん少女隊)とかと一緒に夜市行ったりしたし。
──後輩グループとの交流もあったと。
咲良 ハイ。私たち1人ずつがリーダーになって4組のグループに分かれたんです。
坂本 基本色別で分けて、ご飯食べるときもグループごとにテーブル分かれて食べたんです。
──その食事の席ではガチ相談もあったり?
咲良 ありました。4つグループ個性がそれぞれ出てて、私のところはしっかり者が多かったんです。ばっしょーの(春乃)きいなちゃんと(星野)蒼良ちゃん、東北産は(葉月)結菜ちゃんと(安杜)羽加ちゃん、たこちゃんのまいまい(春名真依)って割と大人なメンバーたちだったんです。ご飯のときもそんなにはしゃぐこともなく、進路相談とか“こういうときどうしてますか?”ってお仕事の話をしたり、地方あるあるの“上京は考えました?”とかリアルなことを話をしました。
大黒 逆に私、相談なんて1秒もなかった。
──大黒さんは相談なしですか(笑)。
アイスは食事の後!
大黒 なかったです。私のグループが、たこのくーちゃん(堀くるみ)、ばっしょーの瀬田さくらちゃん、東北産の(藤谷)美海ちゃん、(北美)梨寧ちゃん、(律月)ひかるちゃんだったんです。みんなで他愛もないことで一緒にゲラゲラ笑ってました(笑)。グループ名が大黒ピューロランド(仮)で、今もたまにLINEのグループが動くんですよ。
全員 すご~い。
大黒 マネージャーさんの加工した顔写真が急に送られてきたりします(笑)。みんな若くて、私も精神的に何歳か若くなった気がします(笑)。
坂本 私のところのメンバーは、たこのさきてぃ(清井咲希)、れんれん(根岸可蓮)、ばっしょーの(希山)愛ちゃん、東北産が(吉瀬)真珠ちゃんと(桜)ひなのちゃん。
咲良 ふわっふわだね。
坂本 そう。穏やかでみんなピュアで平和な感じ。私自身もお姉さんって感じもなく。
咲良 一緒に年下になっちゃった?
坂本 なっちゃった(笑)。ご飯中は、ただただ次々運ばれてくるお肉に驚いてました(笑)。コースで頼んでくれてるの知らなくて、自分たちでもどんどんお肉頼んじゃってテーブルがすごい量になっちゃったんです(笑)。“こんなに食べれん”って言いながら、さきてぃとみんなのお皿にお肉を配りまくってました(笑)。
秋本 私のところは、赤ピンクが集まったんです。たこは彩木咲良ちゃん、ばっしょーが上田理子ちゃんとありっさ(西垣有彩)、東北産がかれんくん(橘花怜)とかーや(伊達花彩)。もう、かーやが自由奔放で、かれんくんが優しく見守ってみたいな感じで、私じゃなく理子ちゃんがまとめてくれてました(笑)。バイキング形式のご飯のとき、アイスも食べ放題だったんです。私はご飯の途中にも、肉のお口直しにアイスを食べたかったんです。で、“アイス食べに行こう”って言ったら、理子ちゃんが“お肉を食べ終わるまでダメです”って。
咲良 そのエピソードかわいい。
──ばっしょーの上田さんが、しつけの厳しいお母さん役になってたと。
秋本 ハイ、理子ちゃんにみんなで従ってました(笑)。
坂本 いや~、台湾楽しかった。またああいうツアーやりたいね。
新曲ではゲーム「ROCKMAN」とコラボ
──そうした夏を経て、TEAM SHACHIとして初のシングルが発売されました。MCUさんがラップで参加した「Rocket Queen feat. MCU」は、ゲーム「ROCKMAN」とコラボした楽曲だとか。
坂本 そうなんです。ゲームの「ROCKMAN」とコラボするってところから発展して、「ROCKMAN」の大ファンのMCUさんがラップしてくれることになったんです。私とほのかでMCUさんのラップのレコーディングに行かせてもらったんですけど、すごく格好よくて、これはすごい曲になるって確信しました。
──メインのMVとは別に、新潟県・長岡の中越高校吹奏楽部が参加したMVも撮影されてますね。
秋本 ハイ、総勢87名のみなさんで作りました。全部で3カットだけって長回しの撮り方もしたことも初めてで、私たちも大変でしたけど、それよりも生徒さんやカメラマンさんとかが大変だったろうなって。だけど、誰ひとりピリピリした雰囲気じゃなくて、みんないいものを作ろうってすごくいい感じの雰囲気で撮れたんです。
坂本 高校生の目がキラキラしてて眩しかった~。私たちもみんなの青春の中に入れさせてもらって、一緒に青春を味わえたのがうれしかったです。
──なるほど。さてTEAM SHACHIとして新たな出発をしてしっかり足場を固めてきたわけですが、この先どんなことをやってみたいですか。
咲良 今回の「Rocket Queen」では、作詞してくださったポルノグラフィティの新藤晴一さん、作曲してくださった本間昭光さん、MCUさんとかと初めてお会いすることができたんです。高校生とコラボも初めてだったし、すごくいろんな方と会うことができました。あと、打ち合わせから参加させていただけることで、いろんな方に会える回数も増えたんです。やっぱり、いろんな人と関われると、すごく刺激になるんです。ゲームとのコラボとか、今まで関わったことのないジャンルと関われたのも、TEAM SHACHIになったからこそできたと思うし。これからもコラボはどんどんやっていきたいです。
坂本 だから、また対バンもやりたいしね。
全員 やりたい!!
咲良 新しいことをやっていきたいよね。例えば、いろんな国の民族楽器とか音楽とかとコラボしたら絶対面白いと思う。
大黒 面白そう。ブラスも入ったら見せ方も違うし。
秋本 楽しそうだね。
咲良 ダンスもハマると思う。いろんな音楽を組み合わせたりコラボしたり、どんどん面白いことにチャレンジしてみたいです。
▽TEAM SHACHIニューシングル
「Rocket Queen feat. MCU / Rock Away」発売中
▽TEAM SHACHI 1st Anniversary Live
10月23日(水)愛知・名古屋ダイアモンドホール
10月29日(火)東京・マイナビBLITZ赤坂
10月30日(水)東京・LIQUIDROOM
土屋 恵介
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