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☆☆☆ドラドラしゃっちー☆☆☆ 《のほほ〜ん日記》 › 寅さん › 寅さん 50作目への大いなる助走

2019年10月26日

寅さん 50作目への大いなる助走

「少年寅次郎」
子役が渥美清そっくり、よく見つけてきた!
「男はつらいよ」50作目への大いなる助走
《10/26(土) 9:45 エキレビ!》

寅さん 50作目への大いなる助走
井上真央さん主演のNHK連続ドラマ「少年寅次郎」で
寅次郎を演じる藤原颯音君(C)NHK

「お母ちゃんはうれしかったよ。お母ちゃん、あんたのこと大好きだよ。いい男だよ、寅ちゃんは」

井上真央主演のNHK土曜ドラマ「少年寅次郎」がスタートした。最初に一言。子ども時代の寅次郎を演じる子役の藤原颯音(はやと)くんが渥美清そっくり! よく見つけてきた! 

……思わず興奮してしまったが、超基本的なことからおさらいしておこう。

映画「男はつらいよ」は山田洋次監督、渥美清主演で計49作続いた国民的人気シリーズ(映画が始まる前にドラマ版もあった)。葛飾柴又と日本全国を舞台に、フーテンの寅こと車寅次郎が引き起こす騒動と恋模様、そして家族との絆が描かれてきた。

今年12月には、4Kデジタル修復した映像と新たに撮影した映像を組み合わせた50作目の新作「男はつらいよ お帰り 寅さん」が公開される。

「少年寅次郎」の原作「悪童(ワルガキ) 小説 寅次郎の告白」は、山田洋次が2011年から12年にかけて「男はつらいよ 寅さん DVDマガジン」に連載したもので、昨年書籍化された。映画では描かれなかった寅次郎の生い立ちと両親との関係、戦争を挟んで、家を飛び出すまでが、寅次郎の一人語りという形で描かれている。井上真央が演じるのは寅次郎の育ての母・光子である。

脚本は「ひよっこ」などでおなじみの岡田惠和。原作を読んで自ら立候補したという。井上真央とは朝ドラ「おひさま」以来のコンビとなる。

ナレーターを務めるのはサザンオールスターズの原由子。夫の桑田佳祐は「男はつらいよ」ファンとして知られており、これまでにも自分の番組に「音楽寅さん」と名付けていたりしたが、とうとう「男はつらいよ お帰り 寅さん」では主題歌を担当、オープニングにも出演している。「少年寅次郎」は記念すべき第50作への大いなる助走とも見ることができる。

2.26事件の日に捨てられた寅次郎

東京に大雪が降った1936年(昭和11年)2月26日未明、葛飾柴又にある団子屋「くるまや」の軒先に一人の赤ん坊が捨てられた。軍部がクーデターを起こした2.26事件当日のことである。

捨てられたのは、父・車平造(毎熊克哉)が芸者のお菊(「シャーロック」にも出演中の山田真歩)に産ませた赤ん坊だった。平造の妻、光子(井上真央)は赤ん坊を抱きかかえて途方に暮れるが、やがて自分の手で育てると決心し、帝釈天の御前様(石丸幹二)に「寅次郎」と命名してもらう。

月日は流れて5年後、成長した寅次郎は元気よくそこらを駆け回っているが、仲間を思いやる優しさも持つようになっていた。ろくでなしの平造は寅次郎に辛く当たるが、育ての母・光子は寅次郎を温かく包み込む。兄の昭一郎(山時聡真)、平造の弟・竜造(泉澤祐希)も寅次郎を優しく見守っていた。

そして、1942年(昭和17年)3月、寅次郎の妹・さくらが産まれる――。

寅次郎の生みの母は京都でラブホテルを経営

ここで映画との関連をチェック。寅次郎の誕生日には諸説ある。これは各作品でいろいろな日付が登場するため。ウィキペディアには第26作に準拠して1940年11月29日生まれと記されているが、本作では上記のとおり1936年2月26日になった(捨て子は発見された日が誕生日になることが多い)。

寅次郎を捨てたお菊は、その後、京都に移って連れ込み宿(つまりラブホテル)を開業する。演じていたのはミヤコ蝶々。第2作では再会した寅次郎にいきなり「貸す金はあらへんで」と言い放って大いに失望させた。

竜造と妻のつね(岸井ゆきの)は、その後、「くるまや」(第40作までは「とらや」)の跡を継ぎ、「おいちゃん」「おばちゃん」として寅次郎の妹・さくらを育て上げた。竜造が兄・平造のことを「バカだねぇ」と言うが、これは第1作から第8作まで竜造を演じた森川信の名セリフ。

5歳に成長した寅次郎が「だっておいしいんだもん」と食べていたのは、がんもどき。シリーズに繰り返し登場した寅次郎の好物は、このがんもどきと芋の煮っころがしである。

石丸幹二が演じる御前様は、映画では笠智衆が演じていた役柄。ちょっと意外なキャスティングだが、なんとなく面影がある。原作には「そう云えば、御前様は背が高くてすっと鼻筋が通ってなかなかの好男子でしたよ」と書かれていた。

映画とは直接関係ないが、平造が芸者遊びをしながら歌っているのは、ディック・ミネと星玲子による1935年のヒット曲「二人は若い」。その後、渥美清が増永いく子とのデュエットでカバーしており、作り手の一種のお遊びだろう。

平造と寅次郎

岡田惠和が描く「少年寅次郎」の世界は優しく、温かい。たとえば、原作では苛烈なまでに寅次郎に悪態をつき、冷たくあしらい続ける平造も、ドラマでは光子にやりこめられることで憎めないキャラクターになっている。

寅次郎は、育ての母を想う優しい少年であることが押し出されており、「悪童(ワルガキ)」感はあまりない。光子をはじめ、竜造、昭一郎、御前様、無口な祖父の正吉(きたろう)もみんな優しい。

じゃ、「男はつらいよ」は温かくて優しい話ばかりだったかというと、けっしてそればかりではなかった。なにせ主人公の車寅次郎その人が、デリカシーがなく、はた迷惑で、暴力だって辞さない、口ばかり達者なろくでなし、アウトローなのだ。さくら、おじちゃん、おばちゃんをはじめとする周囲はいつも寅さんに振り回されっぱなしだった。

あらためて振り返ってみると、家の金をくすねて酒を飲み、口ばかり達者で、無責任で、平気で産婆を「ババア」となじったりする平造が後の寅次郎そっくりなのがよくわかる。。草だんごを壮行会のお土産にするというアイデアを語っているときの口調なんかは、かなり寅さんに似ていた。平造演じる毎熊克哉も意識しているんじゃないだろうか。

「ちゃきちゃきした聖母」(公式サイト)である母・光子と、少し毒をはらんだ父・平造。岡田惠和は「この父母の間で生きてきたから、あの寅さんになるんだなという感じにはなっていると思います」と語っている(エンタメOVO 10月18日)。

「あんたを産んだお母ちゃんは別の人だ。でも、でもね、あんたは私の息子だよ。私の自慢の息子だ」

「本当? 本当に? 本当に? おいら、ずっとお母ちゃんといていいのかい?」

優しい母と血のつながらない息子に戦争の惨禍が襲いかかる。2話は今夜9時から。
(大山くまお)


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Posted by ドラドラしゃっちー at 18:54│Comments(0)寅さん
 
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