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2021年01月24日
柴又の料亭 今月末で閉店
柴又の料亭「川甚」231年の歴史に幕
映画「男はつらいよ」
第1作でさくら結婚披露宴の舞台
第1作でさくら結婚披露宴の舞台
《1/24(日) 5:00 サンケイスポーツ》

柴又の「シンボル」だった老舗料亭「川甚」。
今月いっぱいでその歴史に幕を下ろす=東京都葛飾区
今月いっぱいでその歴史に幕を下ろす=東京都葛飾区
映画「男はつらいよ」にも登場した東京都葛飾区柴又にある川魚料理の名店「川甚(かわじん)」が今月末で閉店する。江戸時代後期の創業で、231年にわたり地域のシンボルとして親しまれてきたが、新型コロナウイルスの感染拡大が続く中、客足が激減。8代目店主の天宮一輝さん(69)は23日、「この先も明るい光が見えなかった」と苦渋の決断を明かした。2度目の緊急事態宣言下で、飲食業界を取り巻く環境はますます厳しさを増している。
寅さんや妹・さくらも“訪れた”名店が、その歴史に幕を下ろす。
店主の天宮さんは「今後のシミュレーションをしましたが、どうやっても明るい光が見えなかった。8代目として申し訳ない気持ちでいっぱいです」と声を絞り出した。
うなぎや鯉などの川魚料理で知られる川甚は、寛政2(1790)年創業。以来、地元でも冠婚葬祭に利用されるなど、愛されてきた。だが、多い日は700人以上だった客足はコロナ禍で激減。「5人以上の会食が禁じられ、団体のお客さんが減った。11、12月はそれまでの2割まで落ち込んだ」。昨年12月20日に閉店を決断し、約20人の従業員に説明した。
川甚の名は夏目漱石ら文豪の作品にも登場するが、多くの人の心に刻まれるのは、映画「男はつらいよ」の名場面だ。第1作で主人公・車寅次郎(故渥美清さん)の妹・さくら(倍賞千恵子)が結婚した際の披露宴の舞台。寅さんは「さくら!! よかったな!!」とテーブルクロスで顔を覆い、川甚の座敷で男泣きした。
店内には山田洋次監督直筆の色紙も。天宮さんは「倍賞さんも(閉店を)『残念で寂しい』と言ってくださっているようで」と頭を下げる。
8代目として店を受け継いだのは、先代だった父がくも膜下出血で69歳で急逝した1988年9月。「両親の口癖は『周囲に感謝しろ』。閉店は自分の力不足。コロナのせいなんかにしたら、怒鳴られます」。父や先祖には、墓前で店を守れなかったことをわびた。
昨年末に閉店を発表して以来、問い合わせが殺到、月末まで昼も夜も予約で埋まったが、「地元の方々や古いおなじみさんにも不義理をしてしまい、複雑な気持ちです」とポツリ。2度目の緊急事態宣言下で、多くの飲食店が苦しい戦いを続けている。
(丸山汎)
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Posted by ドラドラしゃっちー at 12:00│Comments(0)
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