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2022年02月18日

「より強い“TEAM”に!」

TEAM SHACHI
結成から10周年
チームしゃちほことの融合を経て
より強い“TEAM”に

《2022.2.16 音楽ナタリー》


「より強い“TEAM”に!」


TEAM SHACHIの1stフルアルバム「TEAM」が2月16日にリリースされた。

昨年10月に神奈川・パシフィコ横浜 国立大ホールにて、改名後としては過去最大規模となるワンマンライブ「OVER THE HORIZON~はちゃめちゃ!パシフィコ!~」を行ったTEAM SHACHI。


(参照:TEAM SHACHIが生バンド従えパシフィコ横浜公演堂々完遂、武道館公演開催を宣言)


目標に掲げていたライブの成功を経てリリースされた「TEAM」には、パシフィコ横浜公演で初披露され、現在テレビアニメ「ドールズフロントライン」のエンディングテーマとしてオンエア中の新曲「HORIZON」をはじめ、バラエティに富んだ楽曲群が収録されている。

音楽ナタリーのインタビューでは、パシフィコ横浜公演を振り返りつつ「HORIZON」の話題を軸に4人に話を聞いたほか、チームしゃちほことして“路上デビュー”を果たしてから10周年という記念日を迎える彼女たちに、現在の気持ちや今後の展望も語ってもらった。

取材・文 / 清本千尋 撮影 / 曽我美芽


「より強い“TEAM”に!」
TEAM SHACHI


誰も100点と答えなかった

──2021年10月に目標に掲げていた神奈川・パシフィコ横浜 国立大ホールでのワンマンライブ「OVER THE HORIZON~はちゃめちゃ!パシフィコ!~」を行いました。終わってしばらくしないと成功したかそうじゃないかわからないと皆さんは言っていましたが、あれから3カ月が経っていかがでしょうか?

咲良菜緒 あのライブでひさしぶりに私たちのパフォーマンスを観る人がけっこういて、そういう人たちがそれ以降にやったフリーライブにも来てくれてよかったなって。これはきっと“チームしゃちほことTEAM SHACHIの融合”がうまくいった結果だと思うんですよね。オンライン特典会でも「あの曲をやるとは思わなかった」みたいな声をたくさんもらったし。

坂本遥奈 想像していたよりもあのライブは達成感があったよね。リリースイベントには、いつも来てくれる人はもちろん、懐かしい方や友達に誘われてパシフィコで初めてシャチを観て好きになってくれた人も来てくれて。パシフィコのパフォーマンスがよかったから新しいタフ民(TEAM SHACHIファンの呼称)がついてきてくれたのかなって思います。素直にうれしい結果ですね。

秋本帆華 パシフィコでのライブが成功したから自信がついたし、1つ基準ができた感じがあるよね。それによって全員が今まで以上に前向きになれたこともよかったなと思います。

大黒柚姫 全員がやりたいことを実現して成功と言える内容になったけど、パシフィコのライブが終わったあとにみんなが満足していなかったことがよかったと私は思っていて。100点満点中何点かっていう話になったときに、誰も100点と答えなかった。まだまだ伸びしろがあるという共通認識があったことがうれしかったし、改めて素敵なチームだなと思いました。

──2021年はパシフィコ横浜公演に注力して活動してきましたけど、そのライブが終わって燃え尽きた感じはなかったですか?

咲良 翌週が「スタプラフェス」(TEAM SHACHIが所属するスターダストプラネット所属アイドルが集結したイベント「スタプラアイドルフェスティバル」)だったし、年末にもワンマンがあったから燃え尽きる暇がなかった(笑)。

大黒 余韻に浸る暇もなかったよね。それでよかったなと思う。


「沼ツアー」で進化したしゃちほこ曲

──パシフィコ横浜公演に向けて突っ走っていた2021年を振り返ってみるとどんな年でしたか?

咲良 チームしゃちほこ時代の曲をうまく使えるようになった年。しゃちほこ時代の曲はトリッキーな曲が多いから、今みたいなブラス民(ブラス隊)と一緒のライブスタイルにどうやったら馴染むのか、いろいろ試して、パシフィコでちゃんと形になったんです。それが最初に言った“チームしゃちほことTEAM SHACHIの融合”なんですけど、これができたことによってパフォーマンスの選択肢が増えて、また新しい武器をゲットできたと思いました。

──TEAM SHACHIに改名してすぐは、チームしゃちほこ時代の曲の割合が少なく、曲数が足りない分を埋めているような感じもあったんですけど、最近進んでチームしゃちほこ時代の曲を取り入れるようになったのはなぜですか?

坂本 改名してから1年はTEAM SHACHIの曲を知ってもらいたかったので、そちらを優先的にやっていたところもあったし、スタッフさんから「チームしゃちほこ時代の曲はあの頃のあなたたちががむしゃらにやっていたからよかった」と言われることもあったんです。でも「沼ツアー」(2021年6月に開催した東名阪ツアー「TEAM SHACHI TOUR 2021 ~東名阪でオトす!!~」)のライブを作っていく中で、「しゃちほこ曲は不思議な曲が多いけど、どれも強い曲だからせっかく持っている武器も生かしていきたいね」という話になり、「いいくらし」とか「首都移転計画」みたいな当時はへんてこりんだなと思いながらやっていた曲もカッコよくバシッと決まった。しゃちほこ曲が「沼ツアー」で進化したんですよね。

咲良 「沼ツアー」での挑戦がなかったら、きっとパシフィコはTEAM SHACHI曲を中心に固めていたんだと思う。もうTEAM SHACHIの曲でワンマンできるくらいの曲数はあるからね。

──パシフィコで昔のファンと再会できたのも、きっと「沼ツアー」でチームしゃちほこ時代の曲をやっているという口コミがあったからでしょうね。

秋本 それもある思います。だからパシフィコの前に「沼ツアー」ができてよかった。

「より強い“TEAM”に!」
秋本帆華


畑違いな曲が来た

──パシフィコ公演で初披露された「HORIZON」は、アニメの世界観を色濃く反映した楽曲です。これだけ重厚なサウンドはきっと4人にとっては新境地ですよね。実はこの曲、けっこう前からあったと聞きました。

秋本 1年以上前から「ドールズフロントライン」のエンディングテーマを担当するというお話があって、初めてこの曲のデモを聴いたのがちょうど1年前くらい。ずっと披露したかったので、あの場でようやくお届けできてうれしかったです。

坂本 パシフィコのライブタイトルで伏線を張ってたしね(笑)。「OVER THE HORIZON ~はちゃめちゃ!パシフィコ!~」で、「はちゃめちゃ」のほうをプッシュしていたから、ファンの人は「HORIZON」というタイトルの曲が来るとは思ってなかったんじゃないかな。

秋本 うん。そうだと思う。

──「HORIZON」を初めて聴いたときの印象は?

咲良 ほかの人の曲みたいだなって。この曲をカバーするのか、みたいな(笑)。それくらい自分にとっては畑違いな曲が来たと思いました。

坂本 うちらに歌えるのかなって思ったよね。

秋本 うん。メロディに負けちゃうんじゃないかと思った。

坂本 しかも仮歌が英語だったんですよ。転調も多いし、これを私たちが歌ったらどうなるんだろうというのが当時の率直な印象でした。

──TEAM SHACHIの歌割りは、一旦全員がフルで歌ったものをレコーディングしてバランスを見てパートごとに組み合わせていくことが多かったと聞いていますが、今回もその方法で?

大黒 いや、今回はボイストレーニングの流れで一旦歌ったものをボイスメモに録音して、先にレコーディング用に歌割りを決めてもらったんですよ。「MAMA」(2020年8月発売)以降のレコーディングでは、全員の個性を生かした歌い方ができるようにそういう方法も増えていて。

咲良 「HORIZON」は、先に自分のパートを決めてもらわないとレコーディングまでに準備が間に合わなかったと思う。それくらい難しい。展開が多すぎるから、それぞれのブロックを極めていくには練習時間が足りなかったんじゃない?

大黒 そうだね。それぞれに与えられたパートに集中して突き詰めていった結果、完成度の高い歌が歌えたと思う。

──パシフィコでは24曲目、つまり本編の最後に披露しました。今日も着てくれている「HORIZON」の衣装に着替える時間はあったとしても、「We are…」「ULTRA 超 MIRACLE SUPER VERY POWER BALL」「AWAKE」「START」「DREAMER」と歌やダンスにパワーを使う曲を畳みかけたあとにあの曲を歌うのは相当キツかったのでは?

大黒 全員のテンションがおかしかったからなんとかなったんですよ(笑)。

秋本 本当にそう。

坂本 限界突破しまくりだった。

咲良 あのライブは普通じゃないからね。あそこまでのテンションになるのは(笑)。

大黒 伝説のライブだよ。あれをできたのは奇跡。

坂本 でもパシフィコは伝説のライブにするって言ってやってきたからね。


苦戦した「HORIZON」のレコーディング

──「HORIZON」を歌うときに特に苦労したところがあればそれぞれ教えてください。

坂本 ハルはやっぱりラップ。TEAM SHACHIになってからもたくさんラップパートを担当させてもらっているけど、「HORIZON」のラップは本当に大変でした。リリックに対して尺がかなり短いと言うか、本当にツメツメなラップだったんですよ。「姿はまだ全部見せずに……」という最初のラップパートは、英語っぽく聞こえるようにラップをして、それが挑戦だったし、リズムの取り方も難しかったんです。しっかり表、裏ってわかるわけじゃなくて、絶妙な裏取りだから難しくて。

大黒 しかもダンスのリズムとも合ってないんだよね(笑)。体は音ハメしているのにラップはそうじゃないから、踊りながら歌うには歌詞の置き方が難しいなと思った。

坂本 そうそう。かなり大変だった。レコーディングでは、練習してきたものよりも「もっと後ろで」とディレクションをもらって、何回も何回も録り直しました。

咲良 ハルのラップのレベルが上がるにつれて、ハルに求めることも増えて、ラップパートをギリギリまで詰めるようになったよね。だからハルもいろいろなパターンで準備を進めてレコーディングに臨んだと思う(笑)。

大黒 ラップパートって最後にレコーディングするじゃん。仮歌の段階では聴いてるけど、できあがったら全然違う歌詞になってたりもするし、ギリギリまでいろいろやってるんだなって。「SURVIVOR SURVIVOR」とかもびっくりしたよ。

秋本 臨機応変にやっててすごいよ。ハルなりの100点を毎回出しちゃうんだから。

坂本 以前からMCUさんにたくさん鍛えてもらっているので、今回の「HORIZON」でいいテイクが録れてよかったです。

──大黒さんが苦労したところは?

大黒 Bメロ! 最初聴いたときはうまくいきそうだなと思ったんですけど、リズムと譜割りがバラバラというか、後ろで鳴ってるズンズジャン、ズンズジャン……っていうリズムを意識しちゃうと歌えないんですよ。意外と速い。

──Bメロはトラックと歌が独立しているというか、歌のガイドになるものがあんまりないですよね。

大黒 そうなんですよ。大体後ろのサウンドを聴いたらリズムを取れるのに、Bメロに関してはそれができないんです。最初の頃はそのパートにボイトレの時間を費やしました。作り込むために計5時間くらい歌っていたと思います。ハルも同じパートがあるんですけど、リズム感があるハルも難しいって言っていたので、これは本当に難しいんだなと思って。できなさすぎて途中で泣きそうになりながらなんとか歌えました。

──咲良さんのパートもパワフルで聴き応えがあります。

咲良 意外とそこよりもAメロのほうがレコーディングは大変でしたね。歌のディレクションが細かくて、表現を少しずつ変化させながら展開していくように録って。いろんなパターンで録ったから、最後どのテイクが採用されたのかわからない(笑)。

坂本 菜緒のパートは、「斑柄その瞳は」とか「泡沫の朧な星」みたいな普段言い慣れていないワードが多いよね。ハルが最初に練習してたときは「斑柄その瞳は」が全然言えなかった(笑)。

咲良 逆に私はハルのパートが難しかったよ。

坂本 最初は全部練習してたけど、パートが決まってからはそれぞれ自分のパートを練習してたから、レコーディングのときはお互いにすごいって思ったよね。尊敬しちゃう。

──チームしゃちほこ時代からセリフパートと言えば秋本さん。今回もお得意のセリフパートがありますが、いつもとはちょっと様子が違いますよね。

秋本 今まではキュートでラブリーな感じでっていうディレクションが多かったんですけど、今回は「ドールズフロントライン」の世界観に則って曲を作ってもらったので、その世界観を崩さずにセリフを言うように努力しました。自分なりに落ち着いた感じでやったら「もっと冷静に、もっと冷徹に、人形のように」ってディレクションを受けて、どんどん変化していって。しかも1番、2番、3番それぞれで心情が変わっていくから、それを表現するのが難しかったです。でもファンの方から「それぞれのセリフでトーンが違う」とか「今までの感じとは全然違うね」という声をいただいて、しっかり伝わったみたいでうれしかったです。

──天真爛漫な秋本帆華という人間と、冷徹は真逆のところにありますよね。だからこそこのパートを任されたのは、表現者として1つ新しいステップに上がるチャンスだったのかもと思いました。

秋本 そうですね。難しかったけど、やれてよかったです。

大黒 ライブの中であの感じでセリフを言うのめっちゃ大変そう。テンションも息も上がってるじゃん?

秋本 そうなの。テンションはもちろんすごく上がってるし、このセリフの次がサビだから私も気分を上げていきたいんだけど、そこをグッとこらえてすごく低い声でしゃべってます。

──あのセリフで一度クールダウンさせるからこそ、サビが爆発的なパワーを持つんだと思いますよ。

秋本 ダーンって殴られるようなサビですよね。

大黒 あれ殴られてるの?

秋本 うん。すごく気持ちよく(笑)。

大黒 サビで菜緒が気持ちよく高音を出せるかは、ほーちゃんのセリフにかかってくるよね。

秋本 がんばりますね。

咲良 よろしく(笑)。

「より強い“TEAM”に!」
咲良菜緒


打ち込み生まれ打ち込み育ち

──「TEAM」の1曲目「POSITIVE BEAUTIFUL!~後ろ向きま宣言~」は、フレンズのおかもとえみさんが作詞、PARKGOLFさんが作曲した楽曲です。ラウドな曲が多かったTEAM SHACHIにとっては新しいテイストの楽曲ですね。

秋本 「どうにかなるさ」とか「楽しんだもの勝ち」みたいな歌詞は私たちっぽいというか、普段思っていることとリンクしていていいなあと思ったし、素直な気持ちで歌えました。

咲良 そうだね。ありのままって感じ。

──グループとしてもポジティブはテーマの1つですもんね。TEAM SHACHIになってからはバンドサウンドが多かったですけど、今回は打ち込みサウンドで。

咲良 しゃちほこ時代は、打ち込み曲ばかりだったから歌いやすかったですね。

坂本 うちら打ち込み生まれ打ち込み育ちだもんね。

咲良 初期は打ち込みまくってたからねえ。

秋本 へへへ(笑)。

坂本 テンション感とかノリながら歌える感じとかすごくよかったよね。

大黒 馴染み深いよね。

咲良 打ち込みだとリズムがバチってわかるじゃん? そのよさがある。

──バンドサウンドじゃないから物足りない、みたいなことはなかったですか?

坂本 全然ない。むしろ新鮮だったから楽しんじゃった(笑)。

大黒 あとさ、仮歌がえみそんさんでめっちゃよかったんだよね。完成されてた。

咲良 かわいい、カッコいい、おしゃれな歌だった。

──おかもとさんは歌い上げる系が得意というか、いわゆる歌ウマな人ですよね。歌について何かディレクションはありました?

秋本 レコーディングにも遊びに来てくれたんですけど、ディレクションというか、ポジティブな言葉をたくさんもらいました。


あ、今がここぞというときなんだ

──新曲の「Rainbow」はどんな曲になりましたか? ファンへの思いが詰まった曲だなと思いましたが。

坂本 実は5年前のチームしゃちほこ時代にすでにあった曲なんですよ。

大黒 「JUMP MAN」や「カラカラ」と“同期”なんです。

──言われてみれば作家がyouth caseさんで「パレードは夜空を翔ける」とも近い雰囲気がありますし、その頃のチームしゃちほこっぽいですね。

秋本 わかるのさすがすぎる(笑)。

坂本 本当にずっと観てくれているからそう感じてくれるんだよね。きっとファンの皆さんもあの頃の曲だって知ったら「なるほど」となると思う。みんなお気に入りの曲だったんだけど、「ここぞというときに出そう」という話になってずーっとずーっと温めてきた曲。だからやっと聴いてもらえるのがうれしいです。ブラスが入って雰囲気も変わったよね。

秋本 おしゃれになった!

大黒 私、「Rainbow」を歌うまで死ねないって思うくらいこの曲が好きで、ずっと出したかったんだよね。「ここぞというときに出す」と言われ続けていたので、「TEAM」に入ると決まって「あ、今がここぞというときなんだ」と思って。

咲良 ねえ、重いんだけど(笑)。もう死んでもいいの?

大黒 新しい目標がきっとできるから大丈夫(笑)。

──でもチームしゃちほこ時代から数えると今年で10周年。本当に「ここぞ」のタイミングな気がします。

秋本 このタイミングで明るいだけの曲が出せるのがうれしい。

坂本 明るいだけの曲ってどういうこと?

秋本 暗い要素が一切ない、ただただ幸せな気持ちになれる曲。ライブでみんなと一緒に歌いたい「Today」のあとに入っているのもいいよね。


「より強い“TEAM”に!」
大黒柚姫


10年も続けてきたなんて笑っちゃう

──曲調がばらけていて、バラエティに富んだアルバムになったと思います。そんな中でもいい流れがあって、そのままセットリストにして再現ライブをやっても盛り上がりそうだなと思いました。

秋本 素敵なセトリになると思う。

大黒 「HORIZON」からの「番狂」(「番狂わせてGODDESS」)ってめっちゃ戦闘力高いね。

坂本 最初は攻め攻めで、「Rocket Queen feat. MCU」で雰囲気が変わって、「JIBUNGOTO」「HONEY」でコロナ禍のことを想像させて「こだま」で上がって……完璧じゃない?

秋本 アンコールで「Today」「Rainbow」。ばっちりアンコールまできれいなセトリができた!(笑)

──すっかりライブプロデュースまでできるようになっていて、皆さんのことを10年前から知っているので感慨深いです。

坂本 ねー。4月で10周年だって。すごいよね。

大黒 まさか10年も一緒にいるなんてね。

──年齢で言うと、坂本さんは2月で23歳になって、ほかのメンバーは今年25歳に。全員最初は中学生でしたからね。

坂本 そうやって数字になるとやっぱりすごいなと思うよね。

咲良 10年も続けてきたなんて笑っちゃうよ。恥ずかしい(笑)。

秋本 誰も10年も続くと思ってなかったよね。

大黒 そもそも20歳になってもこのメンバーで一緒にグループをやっているとは思わなかったもん。だってチームしゃちほこ時代の出囃子「人間50年、アイドル5年」って言ってたじゃん。だから普通に2017年で終わると思ってた(笑)。

坂本 倍になるなんて(笑)。

大黒 でも、5周年のときって「VICTORY YEAR」とか言ってさ、めちゃくちゃライブをいっぱいやって、曲も出して、終わりそうな感じはまったくなかったよね。ていうか、「VICTORY YEAR」から5年経ってるという事実が怖い(笑)。

──グループとしては10周年で、TEAM SHACHIとして1stフルアルバムを出して一度完結したようなところもあると思います。10年が経ってすっかり大人になった皆さんは、これからTEAM SHACHIをどういうグループにしていきたいですか?

坂本 「HORIZON」を最初に聴いたときも「私たちにできるのかな?」と思ったけど、やってみたらカッコいいものができて、自分自身もだし、メンバーに対しても、もっといろんなことができるんじゃないかって思えたんですよね。だから、もっといろんな楽曲に挑戦したい。今までのTEAM SHACHIでは考えられなかったような曲とか。

──4人とも音楽的な好みがバラバラなイメージですが、やってみたいジャンルはありますか?

大黒 個人的には、女の子が共感したり、カッコいいと憧れてくれるような曲をやってみたいです。K-POPアイドルのEVERGLOWみたいなガールクラッシュ系にも挑戦してみたいですね。

坂本 私はすでにTEAM SHACHIの強みになってる「START」みたいなアツい感じの曲をもっと突き詰めたい。例えばファンキー加藤さんみたいな熱いやつ。全力感だけじゃなくて、みんなを鼓舞できるような曲に説得力を持たせられるんじゃないかなって。きっと帆華ちゃんも燃えて輝きだすと思う(笑)。実はかわいいだけじゃなくて、一番少年の心を持っていているんだぞって。

大黒 ほーちゃんってうちらの中で一番ライブを観たらイメージが変わる人だよね。

秋本 そんなふうに思ってもらえてたらうれしい。アツい曲ならWANIMAさんみたいな楽しくてアツい曲も素敵だなと思うんですよね。WANIMAさーん、よろしくお願いしまーす!(ワーナーミュージック内のオフィスに向かって)

坂本 お願いしまーす!

咲良 私は王道なポップスを歌いたいかも。いろんなジャンルに挑戦してきたTEAM SHACHIだからこそ説得力があるストレートなメッセージを持った曲を歌いたい。自分たちをむき出しにした曲はいっぱい歌ってきたけど、そうじゃない、一度聴いたら忘れない普遍性のある曲。フェスでたまたま耳に入って「あれ、ちょっといいかも?」と思ってもらえて、聴いたらすぐに口ずさめるような曲を歌えたらいいなと思いますね。


武道館公演をタフ民にプレゼントしたい

──「TEAM」を引っさげたツアーも始まりますね。

咲良 今回はいろんな場所を回るし、ひさびさに私たちに会う人も初めて会う人もいると思うので、今の私たちを観てもらってもっと好きになってもらいたい。あとはアルバム曲を育てたい。夏に関西地方で“いいこと”をするから、京都と兵庫の人が絶対行きたいと思ってもらえるようなツアーにしたいですね。

坂本 改名してすぐに回ろうとしていたツアーがコロナで中止になっちゃったから、TEAM SHACHIのことを東名阪でしか見せられていないんです。パシフィコが終わって自信をつけて十分に仕上がっている私たちに会いに来てほしいですね。

──東京公演は中野サンプラザホールですね。TEAM SHACHIとしては初めての会場です。

大黒 最近ソナーポケットさんのライブを観に行って、素敵な会場だと改めて思ったし、中野でのライブもすごく楽しみ。

──TEAM SHACHIになってからは、日本武道館でのライブを目標にしていますけど、実際いつ頃やれたらいいなと思っているんですか?

秋本 コロナ禍もあるからまだわからないけど、現実的に考えると10周年イヤーの中で開催発表はしたいね。

大黒 できることなら10周年イヤーの中でやりたかったけど、万全の体制でやるには難しいしね。タフ民みんなへのプレゼントとして、「10年応援してくれてありがとう」って発表できたらいいな。

「より強い“TEAM”に!」
坂本遥奈


《最近のTEAM SHACHIがハマっているもの》

秋本帆華
ポーカー

お正月からアプリでポーカーをやるのにハマってます。大富豪とかもやったけど、今はポーカーが楽しくて、世界中の人とオンラインで対戦していて。スタンプを使ってコミュニケーションを取って心理戦もできるんですよ。心理戦がうまくいってすごく弱い手札で勝てたときはうれしいです。


咲良菜緒
そば茶
毎年寒くなると温かいお茶にハマるんだけど、今の冬はそば茶。すごく地味だけど、毎日のように買って飲んでいます。


大黒柚姫
舞茸
偏食だからハマるとそればっかり食べちゃうんだけど、今は舞茸ブーム。野菜炒めでよく食べていて、ふさふさだからその隙間に味が入って好き。歯ごたえも最高。きのこは捨てるところが少なくてずっと好きで、その前はえのきにハマってました。


坂本遥奈
甥っ子
お姉ちゃんが9月末に赤ちゃんを産んで、それからずっと甥っ子に夢中。赤ちゃんに触れる機会がこれまでなかったから抱っこするのも最初は緊張してたけど、今はすっかり慣れておむつも替えられるし、お風呂にも入れてあげてます。いつも癒やされながら遊んでます。



《公演情報》
TEAM SHACHI
「TOUR 2022 ~猪突!猛進!猛進!猛進!猛進!~」

2022年2月11日(金・祝)宮城県 チームスマイル・仙台PIT
2022年2月12日(土)福島県 HIPSHOT JAPAN
2022年2月19日(土)長野県 NAGANO CLUB JUNK BOX
2022年2月20日(日)新潟県 studio NEXS
2022年2月26日(土)京都府 京都FANJ
2022年2月27日(日)兵庫県 Harbor Studio
2022年3月14日(月)神奈川県 CLUB CITTA'
2022年3月20日(日)福岡県 DRUM LOGOS
2022年3月21日(月・祝)熊本県 熊本B.9 V1
2022年4月9日(土)愛知県 日本特殊陶業市民会館 ビレッジホール
2022年4月10日(日)愛知県 日本特殊陶業市民会館 ビレッジホール
2022年4月23日(土)東京都 中野サンプラザホール


《プロフィール》
TEAM SHACHI(チームシャチ)
スターダストプラネットに所属する愛知県出身の秋本帆華、咲良菜緒、大黒柚姫、坂本遥奈の4人からなるラウドポップユニット。
2018年10月22日に前身グループ・チームしゃちほことしての活動を終了し、翌23日にTEAM SHACHIとして再スタートを切った。
2019年2月にミニアルバム「TEAM SHACHI」でデビュー。2020年7月にコロナ禍の中で行った無観客生配信ライブ「TOUR 2021~異空間~:Spectacle Streaming Show "ZERO"」では視聴者数が5万5000人を突破するなど、話題を呼んだ。2021年10月に神奈川・パシフィコ横浜 国立大ホールで行ったワンマンライブ「OVER THE HORIZON~はちゃめちゃ!パシフィコ!」を成功に収める。2022年2月に1stフルアルバム「TEAM」をリリースし、同月よりツアー「TOUR 2022 ~猪突!猛進!猛進!猛進!猛進!~」を開催する。






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Posted by ドラドラしゃっちー at 07:07│Comments(0)TEAM SHACHI…(TEAM SHACHI 改名後)
 
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