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☆☆☆ドラドラしゃっちー☆☆☆ 《のほほ〜ん日記》 › ドラゴンズ › 立浪竜 2年間の検証&今季の光明《1》

2024年01月12日

立浪竜 2年間の検証&今季の光明《1》

立浪和義への批判は“本当に妥当”か?
中日ファン待望の監督就任、
助っ人の亡命、悩む得点力…
森繁和の見解「記者の口車に乗せられてはダメ」
《1/11(木) 11:02配信 Number Web》

立浪竜 2年間の検証&今季の光明《1》
勝負の3年目を迎える中日・立浪和義監督
photograph by JIJI PRESS

 2年連続最下位から勝負の3年目を迎える中日・立浪和義監督。どうすれば逆風を追い風に変えられるのか――PL学園時代のエピソードやプロ野球関係者の証言、監督2年間の検証を通して、2024年シーズンの光明を見出してゆく。

〈#1「ファン待望だった監督就任」/全8回の1回目〉


 中日・立浪和義(54歳)が正念場の3シーズン目を迎える。

 立浪政権下で二軍監督を務め、2024年シーズンからは参謀役(一軍ヘッドコーチ)としてPL学園の同期生を支えるのが片岡篤史だ。1月7日に同校OB会の懇親会に姿を見せた片岡は、こう話した。

「この2年間、勝てていないわけですから、いろいろと叩かれるのは仕方ないと思っていますし、課題はいろいろとある。まずはみなさんが言われるように、得点力を上げること。(阪神)タイガースという1番のチームと比較して、試合平均では1点、2点の差かもしれませんが、シーズンで考えると大きな差になる。なんとか得点力をつけて、試合に勝てるチームにしていかないといけないと思っていますし、他にも春季キャンプで確かめながら足らない部分の練習、強化を進めていきたい」


森繁和「中日のファンは本来…」

 しかし、3年連続で結果を残せなければ、ファンも我慢の限界だろう。落合博満政権下の中日でコーチを務め、2016年から2年間、チームを率いた森繁和は言う。

「中日のファンというのは本来の気質として、たとえ弱くても騒ぎ立てることなく、純粋に、温かく応援してくれるんです。ところが現在は、チームが強ければ表沙汰にならないような話がたくさん報道され、ファンも鬱憤が溜まっている状態でしょう。中日が最後にリーグ制覇したのが2011年。セ・リーグ6球団の中で、最も日本シリーズから遠ざかっているんだから、それも仕方ないのかもしれない」

 森のあとを継いだ与田剛は、2019年から3シーズンにわたり中日を指揮して5位、3位、そして再び5位に沈み、中日は長いトンネルに入った。そして、ファンが待ち望んでいたミスタードラゴンズこと立浪が監督となったのが2021年のオフだ。


1年目「身だしなみ改革」「根尾の転向」

 2009年の現役引退後、12年間にわたって現場を離れていた立浪は、監督就任会見でさっそく独自色を打ち出した。茶髪や長髪、ヒゲを禁止して、身だしなみから改革することを表明したのだ。そして、二軍監督には片岡を据え、大阪・渋谷高校出身の中村紀洋(元近鉄ほか)を打撃コーチに、上宮高校出身の西山秀二(元広島ほか)をバッテリーコーチに配置し、大阪色の濃い組閣で開幕を迎えることになった。

 だが、2022年シーズンは巨人との開幕カードに負け越し、つづく本拠地・バンテリンドームで3連敗を喫する苦難の船出に。以降も得点力不足に苦しみ、1シーズンで26度の完封負けは球団史上最多だった。

 1年目の混乱を象徴するのは、遊撃手として入団した根尾昂の処遇だろう。開幕前に外野手登録となった根尾に対し、開幕間もない4月下旬には再びショートにコンバート。5月には9点をリードされた一軍の試合で、根尾を8回のマウンドに送り出し、打席にも立たせた。そして、6月に根尾と話し合った上で投手に専念させることが決まった。二転三転する根尾の起用法は指揮官の迷いにも見える。さらに、一軍打撃コーチである中村を開幕からわずか2カ月で二軍打撃コーチに入れ替えた。

 2016年以来の最下位に沈んだ1年目のオフ、立浪は血の入れ替えを断行した。落合監督時代から主力を担ってきた平田良介に戦力外を通告し、京田陽太(現横浜DeNA)や阿部寿樹(現楽天)という主力の内野手をトレードで放出。ドラフトでは無名に近い投手・仲地礼亜(沖縄大)を単独指名し、村松開人(明治大)、田中幹也(亜細亜大)というセカンドが本職の大学生2人を獲得した。


2シーズン目を前に「中継ぎが亡命」の誤算

 2年目のシーズンも開幕前から躓いた。

 前年に45ホールドポイントを記録し、最優秀中継ぎ投手となったジャリエル・ロドリゲスがWBCにキューバ代表として出場したのち、米国へ亡命。120万ドル(約1億7000万円)で契約した助っ人アリスティデス・アキーノはわずか20試合の出場にとどまった(オフに退団)。現役ドラフトで横浜から獲得した細川成也が活躍を見せた一方で、エース左腕の大野雄大は開幕直後の4月に左ヒジにメスを入れ、離脱した。


2年目の夏場に…二大事件

 そして、夏場に入って敵地で13連敗していた頃、選手やファンを騒がせた二大事件が勃発する。まずは令和の米騒動だ。

 開幕から好調を維持していた細川が調子を落とすと、試合前に白米を食べ過ぎていることで動きが鈍くなったとし、食堂の炊飯器を撤去していたことが一部の報道で明らかになった。選手のパフォーマンスに直結しかねない食事制限の押しつけにはチーム内から不満も噴出した。

 さらに、育成出身の左腕・近藤廉の起用法にも賛否が飛び交った。8月25日の横浜DeNA戦の9回に、2年ぶりの一軍マウンドにあがると、近藤は8本の安打を浴び、5つの四死球を与え、10失点。めった打ちに遭い、1イニングに62球を投じた近藤に対し立浪は3つ目のアウトを奪うまで降板を命じなかった。

「勝ちパターンの投手しか残っていなかったので、酷なことをした」

 試合後、立浪はそう釈明した。大量リードされたゲームの最終回に余計な投手を起用したくない事情は理解できよう。ただ、一軍経験の少ない24歳をさらし者にするような続投にも見えた。近藤はその翌日二軍に降格し、オフには再び育成契約となった。

 得点力不足は2年目も解消されず、リーグ最少の390得点に終わる。ちなみに、5位の広島は493得点だ。投手陣は優勝した阪神に次ぐ2位の防御率(3.08)でありながら、柳裕也、涌井秀章、小笠原慎之介、髙橋宏斗の4人はいずれも10敗以上を喫した。
2023年ドラフト、度会を抽選で外して…

 大学生の投手が豊作とされた2023年のドラフトでは社会人野手の度会隆輝(ENEOS)の指名に踏み切った。それも得点力不足解消が目的だろう。だが、抽選に外れると、今度は153キロ右腕・草加勝(亜細亜大)を指名した。

 その後、草加に対する印象を訊ねられた立浪は「実際に見ていない」と正直に告白してしまい、それをメディアが一斉に報じ、ファンの不興を買った。本当はそのあとに「非常にスタミナがあり、完投能力があると聞いている」と続けているのだが……。成績さえ良ければ取り立てて報道されることもなかっただろう。


2年目オフ「中田翔、上林誠知らを獲得」

 オフには巨人を戦力外となった中島宏之を来季の代打要員として獲得し、同じくソフトバンクを戦力外となった上林誠知とも契約。オプトアウト権を行使して巨人を退団した中田翔も獲得した。

 2年連続最下位のチームにあって、岡林勇希や髙橋宏斗ら若手の成長は明るい話題であり、細川の24本塁打も期待以上の活躍だった。だが、再建中の状況にあっても、勝てない状況がつづけば批判されてしまう。加えて、本来ならば内部の人間しか知らないことが外部に漏れ、令和の米騒動などと揶揄されてしまう始末だ。森が続ける。

「仙さん(星野仙一監督)の時代には記者と監督の間にも信頼関係があり、口を滑らせてしまっても記者が気を遣って書かないこともあった。ところが現在は、『書くな! 』と言っても書くし、『書いてくれ』とお願いしたら余計に面白おかしく書くし(笑)。だからこそ私も落合監督も、報道陣に余計なことは話さなかった。記者の口車に乗せられてはダメなんだ。選手のことを褒めるならまだしも、選手の奥さんや家族のことを考えれば批判することは絶対にできなかった」


 現役時代に2480本の安打を放ち、487本という日本プロ野球で最多の二塁打記録を持つ立浪は、就任以来行ってきた再建を成功に導き、チームを浮上させられるだろうか。今一度、立浪和義という野球人の原点を探り、中日を率いた2年間を改めて検証し、契約最終年とされる2024年シーズンに向けた光明を見出してゆく。

〈つづく〉

(「プロ野球PRESS」柳川悠二 = 文)






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Posted by ドラドラしゃっちー at 07:07│Comments(0)ドラゴンズ
 
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