2024年02月17日
『SHACHIの変化と手応え』坂本遥奈

2022年夏、それまで10年間にわたってタッグを組んできたワーナーミュージック・ジャパン内のレーベル・unBORDEを卒業し、プライベートレーベル・ワクワクレコーズを立ち上げたTEAM SHACHI。結成12年目ながら新たな道を歩んでいる彼女たちが、レーベル設立後初のフルアルバム「笑う門には服着る」をリリースした。
アルバムは「さまざまなジャンルの服(=曲)を着たTEAM SHACHI」が作品全体のテーマ。早くもライブの鉄板曲に定着した「沸き曲」、ヤマモトショウが提供した「おとなりさん」という先行配信曲2曲のほか、本間昭光やMIMiNARI、沖聡次郎(Novelbright)、松隈ケンタ、TEAM SHACHIの盟友・浅野尚志による新曲が収められている。プライベートレーベルからの発表となったことで、グループの音楽性にどのような影響があったのか。楽曲以外の面ではいったいどんな変化が訪れたのか。2016年以来となる東京・日本武道館公演の開催を目指しているTEAM SHACHIを深く掘り下げるべく、音楽ナタリーではメンバー4人の個別インタビューを行った。
《音楽ナタリー 2014.2.14》
取材・文 / 左藤豊撮影 / 佐々木康太
取材・文 / 左藤豊撮影 / 佐々木康太
坂本遥奈 インタビュー
「かわいい」も「カッコいい」も、
何もかも自信がある
何もかも自信がある
──TEAM SHACHIは2022年8月にプライベートレーベル・ワクワクレコーズを発足しました。そこから約1年半の活動を通して感じたことを聞かせてください。
プライベートレーベル発足以降、いろんなTEAM SHACHIを見せられている実感があります。チームしゃちほこからTEAM SHACHIに改名したタイミング(2018年)では「私たちは変わった」という部分を見せなきゃいけなかったので、ラウドポップというコンセプトでカッコよさを前面に出し、逆にチームしゃちほこ時代の色はあえて薄くしていたんです。でも今はそういった縛りみたいなものもないですし、チームしゃちほこ時代も含めて私たちのよさだと思っているので、とにかく自分たちがワクワクできるものを作って発信していこうと思いながら活動しています。
──そのワクワクが詰まったのが今回のアルバム「笑う門には服着る」なんですね。
はい! アルバムリリースにあたって新曲を7曲レコーディングしたんですけど、楽曲が届くたびにワクワクを感じましたし、制作期間中メンバー同士で「今回ヤバくない? すごいアルバムができるんじゃない!?」と話していました。中でもメンバーの心に刺さったのが「沸き曲」です。難しいことを考えずにライブで沸き散らかせる曲を私たちも求めていたので、初めて聴いた瞬間に「これだ!」とハマって、速攻でレコーディングしました。しかも(大黒)柚姫と(秋本)帆華ちゃんの「沸き曲」に対する熱量がものすごく大きかったので、「だったらもう2人がメインボーカルで歌っちゃいなよ!」という話になり、私はラップ、(咲良)菜緒はクイズだけを担当することになりました(笑)。
──歌唱パートの多い2人と少ない2人が明確に分かれているのはそういう理由だったんですね。
レコーディングではサビのユニゾン部分も歌いましたけど、ライブでは両手を左右に振る動きを大きく見せたいので、私と菜緒は歌わずダンサーに徹しています。「あの2人、全然歌ってなくない?」って思われているかもしれないけど(笑)、メンバーやスタッフさんと話し合って役割分担を決めて、楽しみながらパフォーマンスしています。
──実際に「沸き曲」をライブで披露してみて、手応えはいかがですか?
ありがたいことに、びっくりするくらい反応がいいんです! みんなでコールをして踊れるというTEAM SHACHIのライブの楽しさが凝縮されているので、ファンの皆さんも「こういう曲を待ってた!」って。チームしゃちほこ時代から今までずっとライブの鉄板曲と言えば「抱きしめてアンセム」だったんですけど、「沸き曲」は構成がわかりやすいこともあって、新規の曲なのに早くも「アンセム」くらい盛り上がっています。
──「沸き曲」のほかにも、アルバムには多種多様な楽曲が収録されています。坂本さんの中で特に印象深い楽曲を挙げるとしたら?
新しいTEAM SHACHIを見せることができたという意味で、ヤマモトショウさんに作っていただいた「おとなりさん」はとても新鮮でした。ライブの激しさやロック要素強めの楽曲のイメージが強いTEAM SHACHIが、ついにかわいい面を解禁しちゃいました(笑)。楽曲も衣装も振付もかわいくて、楽しい! ちなみにこの曲は元PASSPO☆の槙田紗子さんに振付を手がけていただきました。PASSPO☆と言えばアイドルの先輩ですし、チームしゃちほこ時代にフェスでPASSPO☆のお姉さんたちのステージを観ていたので、今回紗子さんに振付してもらえるのが楽しみで。お会いしたとき「10年ぶりだよね!」と覚えてくださっていたのがうれしかったですね。紗子さんも「楽曲とTEAM SHACHIのイメージがかけ離れているから最初はびっくりした」とおっしゃっていたんですけど、かわいくてコミカルな振りを作っていただきました。決して無理をしている感じにはならない、TEAM SHACHIらしい“かわいい”を作り上げることができたと思います。
──音楽面でグループに変化が生まれていく中、メンバー自身にはどんな変化がありましたか? ここ最近、特に大きく変わったメンバーは誰でしょう?
一番変化が大きいのは柚姫かな。もともとファンの方やメンバーへの愛は強かったものの、だからといってそれを言葉にするタイプではなかったんです。でも、「愛の重さを伝えてもいいんだ」って本人が気付いたんでしょうね。今ではもう愛がダダ漏れ(笑)。MCで「シャチを胸に刻みながら日々生きていってください」みたいなことを言うんですよ。選ぶ言葉がいちいち重たくて、一周回って面白くなっちゃってる(笑)。そこが柚姫の個性であり、素敵なところだなと思います。柚姫の愛あふれるパフォーマンスにも刺激を受けています。
──では、TEAM SHACHIが見据える今後の展望についても聞かせてください。
今やっているツアー(「ライブハウスツアー2023-2024 WINTER~ライブスペクタクル!命短し、沸かせよ乙女~」)のセットリストには今回のアルバムの新曲がけっこう入ってるんですけど、それがファンの方たちの間ですごく好評なんです。みんなに楽しんでいただけるライブを作れているのは、きっとそれだけ楽曲が強いからなんだろうなと私は感じていて。だからこそ、このアルバムを多くの人にぜひ聴いてほしい! いろんなタイプの曲が入っているので、初めてTEAM SHACHIを聴いてくださる方も絶対に心に刺さる曲があるはず。アルバムを入り口にして、ライブに足を運んでいただけたらうれしいですね。そして、満員の日本武道館でライブをするという私たちの目標につながればいいなと思っています。
──坂本さんは今作のリリースにあたって「今のシャチが間違いなく一番かっこいいし!可愛いし!! 最強です!!!」とコメントされていました。それだけ今のTEAM SHACHIには自信があるということですね。
はい。プライベートレーベルを立ち上げて自分たちで責任を持って作品を作っているからこそ、自信があるものしか届けていません。「かわいい」も「カッコいい」も、何もかも自信があるので、ぜひアルバムを通してたくさんの方に受け取ってほしいです!

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