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2024年02月18日

『SHACHIの変化と手応え』秋本帆華

『SHACHIの変化と手応え』秋本帆華


2022年夏、それまで10年間にわたってタッグを組んできたワーナーミュージック・ジャパン内のレーベル・unBORDEを卒業し、プライベートレーベル・ワクワクレコーズを立ち上げたTEAM SHACHI。結成12年目ながら新たな道を歩んでいる彼女たちが、レーベル設立後初のフルアルバム「笑う門には服着る」をリリースした。

アルバムは「さまざまなジャンルの服(=曲)を着たTEAM SHACHI」が作品全体のテーマ。早くもライブの鉄板曲に定着した「沸き曲」、ヤマモトショウが提供した「おとなりさん」という先行配信曲2曲のほか、本間昭光やMIMiNARI、沖聡次郎(Novelbright)、松隈ケンタ、TEAM SHACHIの盟友・浅野尚志による新曲が収められている。プライベートレーベルからの発表となったことで、グループの音楽性にどのような影響があったのか。楽曲以外の面ではいったいどんな変化が訪れたのか。2016年以来となる東京・日本武道館公演の開催を目指しているTEAM SHACHIを深く掘り下げるべく、音楽ナタリーではメンバー4人の個別インタビューを行った。
《音楽ナタリー 2014.2.14》
  取材・文 / 左藤豊撮影 / 佐々木康太



秋本帆華 インタビュー

「なんか面白そうなことやってるなあ」
と思われたい

──プライベートレーベルを立ち上げてからおよそ1年半。活動内容にも変化があったと思うのですが、手応えはいかがですか?

手応えは……ありますね(笑)。長年お世話になったワーナーミュージック・ジャパンさんから離れてプライベートレーベルを立ち上げた当初は、何がどう変わるのかあまりわかっていなかったんです。でもいざ自分たちのレーベルでの活動が始まると、新曲のジャンル決めや配信の頻度など、全部自分たちのやりたいようにできるようになって! 外側から見るとあまり大きな変化は感じないかもしれないけど、私たちとしては楽曲制作やライブ制作に深く関われるようになって、とてもうれしいです。

──秋本さんにとって、特に関わることができてうれしかったことはなんでしょうか?

今のところ一番うれしかったのは「沸き曲」を世に出せたことです。もともと「沸き曲」はアルバムに入る予定ではなく、アルバムの会議でスタッフさんから「今まで楽曲コンペでこんな曲も来ていたんだよ」と聴かせていただいた1曲だったんです。メンバー間で「えっ、こんなにいい曲があったの!?」という話になって、即レコーディングすることになりました。私はただただ楽しい曲をやりたかったから、「沸き曲」と出会えたのは本当に大きいです。レコーディングでも私はめちゃめちゃ前のめりでしたね。レコーディングは1番目が柚姫、2番目に私という順番だったんですけど、柚姫のレコーディング中から私もスタジオに入って。柚姫が受けているディレクションを聞きながら「じゃあ私はこうしよう」とイメージを作っていきました。振付もメンバーで考えましたし、まさに自分たちで作り上げた曲だな、プライベートレーベルだからこそできたことだなと感じています。

──先ほど坂本さんもおっしゃっていましたが、「沸き曲」は早くもライブで大盛り上がりだそうですね。

はい。しかも今までにない沸き方なんです! 振付の動きが簡単だから初めて見た方でもすぐに踊れるし、声を出して騒げるので、ライブで初披露したときから皆さんすぐに踊って沸いてくださいました。あまりにも反応がよくて、「すごい曲だ!」って思いました(笑)。3分っていう短さもちょうどいいんですよね。最大瞬間風速のまま一気に駆け抜けていく感覚が楽しすぎる! 12年間いろんな楽曲を歌ってきましたが、私は今この曲が一番しっくりきています。「沸き曲」をやっているときの私が一番ニッコニコしていると思います!

───そんな「沸き曲」も収録されたニューアルバム「笑う門には服着る」について、秋本さんはどういう1枚だと捉えていますか?

TEAM SHACHIにとって、変わったものと変わらないものがひとつになったアルバムだと思います。まず変わらない部分でいうと、今回「愛のニルバーナ」を作ってくださった浅野(尚志)くんや「江戸女」を作ってくださった(川谷)絵音くんは、ワーナーミュージック・ジャパン時代から関係性が続いていて。レーベルが変わっても関係は途切れず続けていけるんだよとファンの方にも示せたと思います。一方で変わった部分は、やはり「おとなりさん」ですね。デモ音源をいただいたとき、あまりにかわいい曲だったので自分たちが歌っている姿が想像できなかったんですよ。でもいざチャレンジしてみると、ちゃんとTEAM SHACHIの曲になった。ファンの方からは「激しさが強みだと思っていたけど、かわいいシャチもありだね」という反応をいただいて、出してみてよかったなと思っています。

──カッコいい部分やかわいい部分、TEAM SHACHIのさまざまな面が楽しめるアルバムになっていると感じました。

楽曲の幅が広すぎて、「同じアーティストが歌っているのか?」とびっくりしちゃうかもしれません(笑)。曲順も面白いんですよ。8曲目「NEO首都移転計画」で名古屋のことを歌っているのに、次の9曲目「江戸女」の歌詞が「江戸の女に生まれたかった」って、どういうこっちゃって(笑)。曲順で言えば、Novelbrightの沖聡次郎さんが提供してくださった「Voyage」が1曲目に入っているのもすごくしっくりきています。「Voyage」の「さあ行こうか、虹を背に進め」という歌詞が大好きで! 私たちは12年活動する中で何度も“出港”というか、再スタートを切っているんですけど、過去を「虹」という言葉に例えてくださったのがとてもうれしくて。同じく松隈ケンタさんも提供曲の「勲章」で過去のことをタイトル通り“勲章”と例えてくださいましたし、本当にありがたいなと思います。

──ところで、メンバーの皆さんはライブの制作にも深く関わるようになったそうですね。

はい。メンバー全員ライブへのこだわりはかなり強いです。例えばレッスンの時間も、半分くらいは話し合いに充てていますね。「この曲のここをこうしたい」とか「ここの煽りはこの子が煽ったほうがいいよね」といった意見を出し合いながら作っています。「この子の個性を生かしたいからこうしよう」という思いももちろんあるんですけど、今やっているツアーでは楽曲のよさを生かしたいので、「楽曲に自分の個性を合わせにいく」という挑戦をしています。

──では最後に、TEAM SHACHIの今後についてお伺いします。秋本さんとしては昨年TikTokでバズった「待ち合わせに、飽きもと。」のように、面白いことにどんどんチャレンジしていきたいというスタンスなんでしょうか?(参照:TEAM SHACHI、正体隠してTikTokで大バズり!ネタばらしまでの裏側を、自ら仕掛けたメンバーが語る)

その通りです! 「待ち合わせに、飽きもと。」はTEAM SHACHIを知らない層に私たちのことを知ってもらいたくてがんばってみたら、反響がすごく大きくて。友達からも「面白い!」と連絡がいっぱい来てうれしかったです。私としては、「なんか面白そうなことやってるなあ」と思われるグループでありたいです。「あの子たち、また何かやってるよ~」って思われたい(笑)。12年もやっているからズシンと構えなきゃ、みたいな考えは一切ありません! 楽しそうなことは躊躇せずにどんどんやっていきたいと考えています。

──ファン以外の方に「TEAM SHACHIって面白いグループだな」と興味を持ってもらい、そこから目標の日本武道館へつなげていこう、と。

そうですね。興味を持ってもらって、ライブに来てもらいたいです。来てもらえれば、好きにさせる自信はあるので!

『SHACHIの変化と手応え』秋本帆華






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Posted by ドラドラしゃっちー at 19:00│Comments(0)TEAM SHACHI…(TEAM SHACHI 改名後)
 
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