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2024年02月19日

『SHACHIの変化と手応え』咲良菜緒

『SHACHIの変化と手応え』咲良菜緒


2022年夏、それまで10年間にわたってタッグを組んできたワーナーミュージック・ジャパン内のレーベル・unBORDEを卒業し、プライベートレーベル・ワクワクレコーズを立ち上げたTEAM SHACHI。結成12年目ながら新たな道を歩んでいる彼女たちが、レーベル設立後初のフルアルバム「笑う門には服着る」をリリースした。

アルバムは「さまざまなジャンルの服(=曲)を着たTEAM SHACHI」が作品全体のテーマ。早くもライブの鉄板曲に定着した「沸き曲」、ヤマモトショウが提供した「おとなりさん」という先行配信曲2曲のほか、本間昭光やMIMiNARI、沖聡次郎(Novelbright)、松隈ケンタ、TEAM SHACHIの盟友・浅野尚志による新曲が収められている。プライベートレーベルからの発表となったことで、グループの音楽性にどのような影響があったのか。楽曲以外の面ではいったいどんな変化が訪れたのか。2016年以来となる東京・日本武道館公演の開催を目指しているTEAM SHACHIを深く掘り下げるべく、音楽ナタリーではメンバー4人の個別インタビューを行った。
《音楽ナタリー 2014.2.14》
  取材・文 / 左藤豊撮影 / 佐々木康太



咲良菜緒 インタビュー

武道館への道のりは
昔と今では全然違う

──プライベートレーベル発足から1年半が経ちましたが、グループの活動にはどんな変化がありましたか?

プライベートレーベルになったことで、自分たちが出したいタイミングで曲をリリースできるようになったと感じています。リアルタイムとまでは言わないけれど、私たちが今届けたいものをすぐに表現できるのがプライベートレーベルのいいところだと思っています。具体的に言うと、ツアーに向けて「ライブのこのあたりで盛り上がる曲が欲しい」といった細かいイメージをスタッフさんに伝えて楽曲をリクエストできるようにもなりました。TEAM SHACHIらしさを大事にするだけでなく、「こういう曲に挑戦したい」「最近こういうのが流行っているから私たちもやってみたい」といったメンバーの意思も作品作りに反映されるようになったなと思います。

──ニューアルバム「笑う門には服着る」の楽曲たちは、そういったメンバーの意思によって生まれたと。

そうですね。ただメンバーからのリクエストで生まれた曲ばかりじゃなく、スタッフさんから「こういうのもやってみようよ」と提示していただいたことがきっかけで生まれた曲もあって。メンバーやスタッフさんたちも含めてみんなでアイデアを出し合い、それこそチームで作り上げたアルバムだと思います。

──その結果、非常に振れ幅の大きい1枚になりましたね。

はい。チームしゃちほこ時代からいろんなジャンルの楽曲を作っていただいていたので、正直「もうやり尽くしたかな」と思っていたんですよ。だけど今回さらにいろんなジャンルの曲を歌わせていただき、「私たちがやれることはまだこんなにあったんだ!」と改めて実感しました。あと、昔からお世話になっている作家さんに今回も楽曲を提供していただいたんですけど、作家さんも私たちも年月が経つといろいろと変わっていくじゃないですか。だから、同じ組み合わせでも昔と今じゃまったく違うものが生まれて、面白いなと感じました。

──「私たちがやれることはまだあった」と特に感じた楽曲はどれでしょう?

やっぱり「おとなりさん」です。今までのTEAM SHACHIの印象とは真逆の楽曲なので。今までの楽曲ではほーちゃん(秋本帆華)がかわいらしいパートやセリフを担当することはあったものの、メンバー全員でかわいい衣装を着てかわいい曲を歌うのは初めてだったので、違うアイドルグループになったような気分になりました。ファンの方も喜んでくれて、「アイドル好きの人たちはかわいいものが好きなんだな。やっぱりかわいいこともやっていなきゃなあ」と学びました(笑)。

──特に咲良さんはロック好きで、ライブではカッコよく煽ったりするイメージが強いので「おとなりさん」は挑戦だったのでは?

そうですね。パワーのある声がグループ内での役割だと自分でも思っていたから、高音を張り上げて歌うパートを多く担ってきました。「おとなりさん」はセリフっぽく語るような歌なので、歌唱法の面でも初めての経験でした。

──パフォーマンスする際、照れや気恥ずかしさはありませんでした?

照れというよりも「私、できているのかな」という不安はあって。今回のツアーを通して、みんなのリアクションを見つつ「こうすれば喜んでもらえるんだな」と研究しているところです。でも「かわいい」と言ってもらえるのはうれしいですね。特に衣装を褒めてもらうことが多くて、競演したアイドルちゃんから「その衣装めちゃくちゃかわいい!」と褒めてもらったりすると自信になります!

──ちなみに、「おとなりさん」を手がけたヤマモトショウさんとはお会いになりましたか?

はい。レコーディングでディレクションをしていただきました。ええと……話が変わっちゃってもいいですか?(笑) ショウさんとは初対面だったんですけど、ものすごく趣味が合ったんです! ショウさんも私もX JAPANと「スター・ウォーズ」が好きで、レコーディングが終わったあと意気投合してめっちゃ長話をしました(笑)。レコーディングしたショウさんのスタジオもX JAPANと「スター・ウォーズ」だらけのカオスな部屋だったんですよね。ショウさんってかわいい楽曲のイメージが強いけど、根本はロックな人なんだなって思いました(笑)。ショウさんにはロックな楽曲も作ってほしいです!

──さてTEAM SHACHIは結成から12年間活動してきましたが、どういったところで成長を感じますか?

結成当初は中学生だったから、みんなずっと元気でうるさくて! 昔は今日のような取材や撮影では私たちが騒ぎすぎるせいでスケジュールが押したりしていたんですけど、今ではそういうこともなく空気を読めるようになったので、そこは大きな成長だと感じます(笑)。私たち大人になったなって。

──活動への向き合い方や考え方の面でも、大人になったなと思う部分は多いのでは?

そうですね。私たちには改名だったりレーベルの立ち上げだったりいろんなターニングポイントがあり、その都度自分が何を思って活動しているのかを話してきました。そこでお互いの気持ちを再確認し、「この子はそんなふうに思っていたんだ。だったら私ももっとがんばらなきゃ」と感じてきたんですけど、特に改名以降はそれぞれの責任感が強くなったと感じます。例えばほーちゃんはもともと自分の意見を通そうとするタイプではなく調和を重視する子なので、いつもほかのメンバーを優先しようとしてくれるんですけど、センターとして「ここで決めなきゃ」という場面では前に立って物事を決めてくれるようになりました。昔は私たちがほーちゃんの背中を押していたけど、今や自分から進んで前に出てくれるようになって、頼もしいなと感じています。

──そして、TEAM SHACHIの現在の目標である「満員の日本武道館でライブをすること」。そこへ向けての展望を聞かせてください。

今回のツアーでほーちゃんが「チャンスをつかみに行くツアーを今やっているんだ」と話していて、確かにそうだなと思いました。「昔はチャンスをもらっていたけど、今は自分たちでチャンスを作ってつかまなきゃいけない。そのためのツアーなんだ」って。それこそ前に武道館のステージに立ったときは、背中をたくさん押してもらっているうちにいつの間にか立っていたみたいな感覚でしたから。「武道館でライブをする」という事実は同じかもしれないけど、そこへの道のりは昔と今じゃ全然違いますし、叶えたいという思いは今とても強いです。「自分たちの力で武道館をつかんだんだ!」という実感をファンの方と一緒に味わえたらいいな。そんな未来へ向かって進んでいきたいです。

『SHACHIの変化と手応え』咲良菜緒






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Posted by ドラドラしゃっちー at 19:00│Comments(0)TEAM SHACHI…(TEAM SHACHI 改名後)
 
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