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2024年04月07日

愚かな者を愛し続ける神

《福音 みことば》

→→→『聖書と福音』#1253

愚かな者を愛し続ける神


↓ YouTube より↓
#1253
愚かな者を愛し続ける神
     (尼川匡志)




ごきげんいかがですか。尼川匡志です。

さて、ユダヤ人画家マルク・シャガールのことは良くご存じだと思います。代表作の一つに『ヤコブのはしご』があります。旧約聖書の記事を題材にしたものです。その記事から今日は見てみたいと思います。

アブラハムは信仰の父と言われ、神に従い豊かな祝福を受けた人物。また、彼から大いなる民族が起こされるという約束も受けました。これがユダヤ民族です。アブラハムの息子にイサクがいます。彼はアブラハムが受けた神の祝福を引き継ぎました。そしてこのイサクに二人の息子、兄エサウと、弟ヤコブが生まれたんです。アブラハムの祝福を受け継ぐのは、当然兄エサウのはずです。しかし、エサウは目に見えない神の祝福にはあまり関心がありませんでした。逆にヤコブは異常な執着を持っていたんですね。


ヤコブへの五つのメッセージ

ある日、父イサクが高齢で目がかすんでいるのを良いことに、このヤコブが兄エサウになりすまし、イサクから神の祝福をだまし取ったんです。これを知ったエサウは激怒します。父が死んだら弟を殺してやる。そう誓うんですね。ヤコブはこのことが原因で、家族のもとを去ることになります。行き先は、彼らが住んでいたベエル・シェバから700キロ以上離れたおじラバンのところ。全く先の見えない孤独で不安な旅が始まりました。ある夜、彼が石を枕に眠っていると、天から地に向かってはしごがかけられ、そこから神の使いが降りて来られたんです。シャガールの絵はこの場面を題材にしたものです。

神はヤコブのかたわらに立って言われました。

「見よ。わたしはあなたとともにいて、あなたがどこに行っても、あなたを守り、あなたをこの地に連れ帰る。わたしは、あなたに約束したことを成し遂げるまで、決してあなたを捨てない。」

ここに神の五つのメッセージがあります。一つ目は、神はあなたとともにいるということです。二つ目、どこに行ってもあなたを守る。三つ目、この地にあなたを連れ帰る。四つ目、あなたへの約束を成し遂げる。五つ目、決してあなたを捨てない。ということなんですね。


ヤコブは神の約束を信じて待つことができなかった

さて、このときのヤコブはどのような状態だったのでしょうか。実はヤコブは母を通して、神からの一つの約束を聞いていました。それは、兄エサウは弟ヤコブに仕えるというもの。つまり長子の権利としての神の祝福は、弟ヤコブに与えられるということだったんです。

しかし、彼はその神の約束を、信じて待つことができなかったんですね。だから自分で策略と知恵をめぐらし、それを確かなものにしようと画策したんです。それが兄を出し抜き、目の見えない父をだまし、神の祝福を横取りするという行為だったんですね。ヤコブに祝福を与えるのは、イサクではないんです。神なんです。でもそれが分からなかった。ヤコブのこの愚かな行為は、結局すべてのものを失わせてしまったんですね。

ヤコブの姿が、私自身に重なるんです。神のことばは信じるだけでいい。何度も聞いて来ました。「でも」と心の中でつぶやくんですね。どこか不確かで、頼りなく感じてしまうからです。神は「光よあれ」ということばで、光を造られ、この世界を創造された方です。そのことばは確かだ、頭ではよく分かっているんです。しかし、それが本当に確かなのか、と心の中で声が聞こえて来るんですね。そんなことはないでしょうか。


愚かさの中で神の愛に触れる

さて、私たちはどうすれば神のことばは確かで信じるに値する、と心から受け入れることができるのでしょう。私は信仰を持ってから、この神のことばを疑い、愚かな行動をとることが何度もありました。しかし、そのときそのような私に、愛と真実を示し続けてくださった神と出会うんですね。どうしてこんな愚かな私を、と思ったことは何度もあります。

しかし神の真実が、私の心にしみこんでくるんです。何度失敗しても、愚かな行為をしても、神はその私を赦し、受け入れ、近づいて来てくださる。私は自分の愚かさの中で、この神の愛に触れてきたんですね。私はヤコブの愚かさが好きです。自分と重なるからです。そして、このヤコブに真実を尽くされる神に心が震えるんですね。先ほどの神の五つのメッセージを考えます。


わたしはあなたとともにいる

 一つ目、わたしはあなたとともにいる、ということ。神はこのときからヤコブとともにおられたのでしょうか。私はそうではないと思うんです。ヤコブがイサクから神の祝福をだましているときも、ともにおられたんではないか。ではなぜ彼を止めなかったのでしょうか。それは、ヤコブに自分の策略や力によって何とかしようとすることの愚かさに、気がついて欲しかったからだと思います。私たちは自分が愚かな罪人であるということを思い知らなければ、神の真実、神の愛に触れることはできないんですね。だから神は見守っておられるんです。


どこに行ってもあなたを守る

二つ目、どこに行ってもあなたを守る。彼は兄に殺されてもおかしくなかった。しかし神は守られたんです。私たちは何度神に守られていることでしょうか。何度も死にかけたことが私にはあります。しかし生きています。いのちの主権者である神に守られたからです。少し違えば、私は今ここにいなかった。運ではないんですね。守られたんです。


この地にあなたを連れ戻す

三つ目、この地にあなたを連れ戻す。神とは、連れ戻す方なんです。私たちは神を知ってからも、迷い出てしまうことがあるんではないでしょうか。神はその愚かな迷い出る人間を、放置されるんでしょうか。いいえ、連れ戻してくださるんです。今、神のもとから迷い出ている方がおられるなら、心静かにして、見まわしてください。神はあなたが立ち返ることができる道を、すでに用意されているはずです。あなたが一歩踏み出せば、その道を歩むことができるんです。


あなたへの約束は成し遂げられる

四つ目、あなたへの約束は成し遂げられる。神はヤコブにオリジナルなプランを用意されました。それはアブラハムのものとも、イサクのものとも違います。オリジナルなプランなんです。神はあなたにも、オリジナルなプランを持っておられます。その道を歩かせようとして下さっているんですね。


あなたを捨てない

五つ目、あなたを捨てない。私はこのことばが大好きです。この世も、友人も、家族もときに私を捨てるかもしれない。そして、私自身が私を捨ててしまうことがあるんですね。しかし、神は捨てないんです。これはあきらめないとも言えるんですね。自分のことを「私はだめだ」とあきらめることがないでしょうか。しかし神の真実は、私を捨てない。このことばにどれだけ助けられているか。そう思います。ヤコブの体験は、私たちにもできる体験なんです。私は自分で自分をあきらめるほど、愚かなことをしたことが何度もあります。でも神は、捨てず、愛し、待ち、立ち上がらせ、帰る道を用意してくださるんです。

この神の真実に触れるとき、この方のことばの確かさも分かるんですね。信じるだけでよいことが身にしみます。愚かでいいんです。神はあなたをあきらめない。あなたを捨てないんですね。

この神を信じてください。心からお勧めしたいと思います。






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Posted by ドラドラしゃっちー at 19:00│Comments(0)福音 みことば(動画添付記事)
 
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